Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
いえ
家
島崎 藤村
Lisez 家 (いえ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 126 748 caractères · 254 écrans
が自然と実の旦那でもあった。旦那は、実の開けた穴を埋めさせようとして、更に大きく注込んでいた。
格子戸の填った、玄関のところに小泉商店とした看板の掛けてある家の奥で、実は狭い庭の盆栽に水をくれた。以前の失敗に懲りて、いかなる場合にも着物は木綿で通すという主義であった。彼の胸には種々なことがある。故郷の広い屋敷跡――山――畠――田――林――すべてそういう人手に渡って了ったものは、是非とも回復せねばならぬ。祖先に対しても、又自分の名誉の為にも。それから嵩なり嵩なった多くの負債の仕末をせねば成らぬ。
新しく起って来た三吉が結婚の話――それも良縁と思われるから、弟に勧めて、なるべく纏まるように運ばねばならぬ。こう思い耽っているところへ、弟が旅から帰って来た。
「只今」
と三吉は玄関のところから日に焼けた顔を出した。
もし正太に適当な嫁でも有ったら、こんなことまで頼まれて帰って来た三吉の眼には、いかにも都の町中の住居が窮屈に映った。玄関の次の部屋には、病気でブラブラしている宗蔵兄がいる。片隅へ寄せて乳呑児が寝かしてある。縁側のところには、姪のお俊が遊んでいる。