Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

とみおかせんせい

富岡先生

国木田 独歩

Lisez 富岡先生 (とみおかせんせい) de 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 282 caractères · 31 écrans

Aozora Bunko

「そうかしらん?」と細川の声は慄えている。

「そうとも! それで大津の鼻をあかしてやろうと言うんだろう、可いサ、先生も最早あれで余程老衰て御坐るから早くお梅嬢のことを決定たら肩が安まって安心して死ねるだろうから」

村長は理の当然を平気で語った。一つには細川に早く思いあきらめさしたい積りで。

「全くそうだ、先生も如彼見えても長くはあるまい!」と力なさそうに言って校長は間もなく村長の宅を辞した。

憐むべし細川繁! 彼は全く失望して了って。その失望の中には一の苦悩が雑っておる。彼は「我もし学士ならば」という一念を去ることが出来ない。幼時は小学校に於て大津も高山も長谷川も凌いでいた、富岡の塾でも一番出来が可かった、先生は常に自分を最も愛して御坐った、然るに自分は家計の都合で中学校にも入る事が出来ず、遂に官費で事が足りる師範学校に入って卒業して小学教員となった。天分に於ては決して彼等二三子には、劣らないが今では富岡先生すら何とかかんとか言っても矢張り自分よりか大津や高山を非常に優った者のように思ってお梅嬢に熨斗を附けようとする! 残念なことだと彼は恋の失望の外の言い難き恨を呑まなければならぬこととなった。