Classiques japonais avec furigana
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からすうりのはなとが
寺田寅彦随筆集 第三巻
寺田 寅彦
Lisez 寺田寅彦随筆集 第三巻 (からすうりのはなとが) de 寺田 寅彦 (てらだとらひこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 213 804 caractères · 425 écrans
これくらいならば普通であるかもしれないが、岱水の場合は少し多すぎるように思われる。それからまた岱水では「醤のかびをかき分けて」というのと、巻はちがうが「月もわびしき醤油の粕」というのがある。この二度目の月と醤油との会合ははなはだ解決困難であるが、前の巻の初めに、史邦の「帷子」の発句と芭蕉の脇「籾一升を稲のこぎ賃」との次に岱水が付けた「蓼の穂に醤のかびをかき分けて」を付けているところを見ると、岱水の頭には何かしら醤油のようなものと帷子との中間にまたがる観念群があるのではないかと疑わせる。もちろんこれも一つの臆測である。
やはり岱水で「二階はしごのうすき裏板」の次に「手細工に雑箸ふときかんなくず」があり、しばらく後に「引き割りし土佐材木のかたおもい」がある、これらも一つの群と見られる。また「梅の枝おろしかねたる暮れの月」と「かれし柳を今におしみて」の二つもこの二つで一群をなし、なおまた前の三つの一群と合しそうな気もする。
最後に涼葉十七句を調べてみた。「牛」が二頭いる。「草鞋」と「蓆」と「藁」、それから少しちがった意味としても「籠」と「駕」がある。それから「文」