Classiques japonais avec furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Lisez 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) de 小酒井 不木 (こざかいふぼく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 885 caractères · 308 écrans
「だって俊夫君、留吉は物を言うことさえできぬじゃないか? 年齢は十五だそうだが、その知恵は三ツ児にも劣っているそうだよ」
とようやく小田さんが口をききました。
「けれどPのおじさん、白痴でも人間の子ですよ、犬や猫とは違います。とにかく、これから留吉に会おうと思います。案内してください」
と、俊夫君は申しました。
再び、小田さんと、駐在所の巡査に案内されて、私たちは留吉の村に引き返しました。俊夫君は途中の魚屋で三寸ほどの鮒を一匹買い、それに新聞紙を幾重にも巻き、外から少しもにおいのせぬまで包んで、ポケットに入れました。
留吉の家についた時は秋の日が暮れかかっておりました。四十ばかりの女の人が私たちを出迎えましたが、それは死んだお豊さんの従妹に当たるお安さんという人でした。留吉はその時、どこかへ遊びに行って留守だったので、俊夫君は、まず凶行のあった室を始め、家じゅうをざっと検査しました。と、その時、留吉がひょっこり帰ってきました。
白痴に特有な青白い無表情な顔でしたが、年のわりにはいくぶん老けて見えました。彼は私たちの姿を見るなり、怪訝そうな目つきでぼんやり立っていましたが、やがて何思ったか、畳の上へあがってきました。