Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lisez 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) de 高村 光雲 (たかむらこううん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 277 caractères · 3 écrans

Aozora Bunko

帰ったのは九ツ過ぎ(十二時過ぎ)でした。さすがの火事もその頃は下火となって、やがて鎮火しました。

火事の危険であった話や、父に扶けられた話や、久方ぶり、母との対面や何やかやで、雑炊を食べなどしている中、夜は白々として来ました。

さて、翌朝になり、焼け跡はどうなったか。師匠の家の跡は……と父とともに心配をしながら行って見ると、師匠の家はない。焼け跡に、神田の塗師重の兄弟と、ほかに三人ばかり手伝いがボオンヤリと立っている。

互いに顔を見合わせて、何よりもまず昨夜の話、師匠はこれこれ、我々はこれこれと父が物語る。塗師重兄弟も嘆息しながら、

「まずお互い様に生命に別条なく不幸中の幸い……しかし、我々は逃げ損くなって実に酷い目に逢いやした。逃げようといって、蔵前の方へも逃げられず、並木へと行けど、それも駄目なり。やむをえず河岸へ出たものだ。ところがちょうど引汐時であったから、それへ荷物をウーンと出したものだ。すると、また上潮になって来て、荷物は浮いて流れ出す。……それを縄で括って流すまいとするその大混雑……其所へ、河岸へ火が出て来て猛火に煽られ、こげ附くようになりながら、浮き上がった荷物の上へ、獅噛みつき、身体を水に濡らしては火の粉を除けるという騒ぎ、何んのことはない、火責め水責めを前後に受けて生きた心地もしなかっ