Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばくまついしんかいこだん

幕末維新懐古談

高村 光雲

Lisez 幕末維新懐古談 (ばくまついしんかいこだん) de 高村 光雲 (たかむらこううん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 1 781 caractères · 4 écrans

Aozora Bunko

「その東雲という人は、お前の家の隣りにいた人で、それ、日本橋通り一丁目の須原屋茂兵衛の出版した『江戸名所図会』を専門に摺った人で、奥村藤兵衛さんの悴の藤次郎さん、……これがその東雲という方なんで、今では浅草諏訪町に立派な家を構え……」と、キサクな調子で、小肥りの身体を乗り出して話すものでありますから、父も心動き、

「聞けば、その東雲先生は、この同じ長屋に生まれた人だというし、お前とは親しいお方というから、それでは一つその彫刻の方へお願い申そうか。話の決まった大工の方は親類のことでかえって好いと思ったが、また考えて見ると、奉公先の身内なのは事によってはおもしろくないかも知れない。折角お前さんもそういって勧めてくれること故、これは一つお願い申すことにしよう。だが、まあ当人の志が何よりだから悴に聞いて見ましょう」というと、「そのことなら本人はもう先刻承知のことだ。善は急げだ、髪も結っていることだし、早速それでは明日俺が伴れて行こう」

と、ここで話が決まりました。

この安さんという人は、その頃四十格好で、気性の至極面白い世話好きの人でありましたから、早速、先方へその話をして、翌日、私を東雲師匠の宅へ伴れて行ってくれました。