Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lisez 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 81 548 caractères · 161 écrans
私は部屋へ帰って来て感服して了った。お糸さんは歌が旨い、三味線も旨い、女ながらも立派な一個の芸術家だ。その芸術家が今日は如何だろう? お竹が病気なら仕方がないようなものの、全で下女同様に追使われている。下女同様に追使われて、慣れぬ雑巾掛までさせられた上に、無理な小言を言われても、格別厭な面もせずに、何とか言ったッけ? 然う然う、お三どん新参で大狼狽といって微笑……偉い! 余程気の練れた者でなければ、如彼は行かぬ。これがお竹ででも有ろうものなら、直ぐ見たくでもない面を膨らして、沸々口小言を言う所だ。それを常談事にして了って、お三どん新参で大狼狽といって微笑……偉い!
五十五
感服の余り、私は何とかして此自覚せぬ芸術家に敬意を表したいと思ったが、併し奉公人同様に金など包んでは出されない、何でも品物を呈するに限ると、何故だか独りで極めて掛って、惨澹たる苦心の末、雪江一代の智慧を絞り尽して、其翌日の昼過ぎ本郷の一友人を尋ねて、嘘八百を陳べ立て、其細君を誘かして半襟を二掛見立てて買って来て貰った。値段の処も私にしては一寸奮んだ積だった。