Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へいぼん

平凡・私は懐疑派だ

二葉亭 四迷

Lisez 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 81 548 caractères · 161 écrans

Aozora Bunko

十七

或日の事。卑しい事を言うようだが、其日の弁当の菜は母の手製の鰹節でんぶで、私も好きだが、ポチの大好きな物だったから、我慢して半分以上残したのが、チャンと弁当箱に入っている。早く帰ってこれが喫させたかったので、待憧れた放課の鐘が鳴るや、大急ぎで学校の門を出て、友達は例の通り皆道草を喰っている中を、私一人は切々と帰って来ると、俄に行手がワッと騒がしくなって、先へ行く児が皆雪崩れて、ドッと道端の杉垣へ片寄ったから、驚いてヒョイと向うを見ると、ツイ四五間先を荷車が来る。瞥と見たばかりでは何の車とも分らなかった。何でも可なり大きな箱車で、上から菰を被せてあったようだったが、其を若い土方風の草鞋穿の男が、余り重そうにもなく、々と引いて来る。車に引添うてまだ一人、四十許りの、四角な面の、茸々と髭の生えた、人相の悪い、矢張草鞋穿の土方風の男が、古ぼけて茶だか鼠だか分らなくなった、塵埃だらけの鉢巻もない帽子を阿弥陀に冠って、手ぶらで何だか饒舌りながら来る。

道端の子供等は皆好奇の目を円くして此怪し気な車を見迎え見送って、何を言うのか、口々に譟然と喚いている中から、忽ち一段際立って甲高な、「犬殺しだい犬殺しだい!」