Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lisez 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 81 548 caractères · 161 écrans
雪江さんは処女だけれど、乳の処がふッくりと持上っている。大方乳首なんぞは薄赤くなってるばかりで、有るか無いか分るまい……なぞと思いながら、雪江さんの面ばかり見ていると、いつしか私は現実を離れて、恍惚となって、雪江さんが何だか私の……妻でもない、情人でもない……何だか斯う其様なような者に思われて、兎に角私の物のように思われて、今は斯うして松という他人を交ぜて話をしているけれど、今に時刻が来れば、二人一緒に斯う奥まった座敷へ行く。と、もう其処に床が敷ってある。夜具も郡内か何かだ。私が着物を脱ぐと、雪江さんが後からフワリと寝衣を着せて呉れる。今晩は寒いわねえとか雪江さんがいう。む、む、寒いなあとか私も言って、急いで帯をグルグルと巻いて床へ潜り込む。雪江さんが私の脱棄を畳んでいる。其様な事は好加減にして早く来て寝なと私がいう。あいといって雪江さんが私の面を見て微笑する……
「ねえ、古屋さん、然うだわねえ?」
と雪江さんが此方を向いたので、私は吃驚して眼の覚めたような心持になった。何でも何か私の同意を求めているのに違いないから、何だか仔細は分らないけれど、
「そうですとも……」