Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

へいげんのきととり

平原の木と鳥

小川 未明

Lisez 平原の木と鳥 (へいげんのきととり) de 小川 未明 (おがわみめい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 473 caractères · 7 écrans

Aozora Bunko

それは、白い雲の、あわただしく流れる日でした。この雄のほおじろは、このあいだから、つけねらっていた町の鳥刺しのために、すこしの油断を見すかされて、ついに捕らえられてしまいました。

もう、翌日から、ふたたび彼のさえずる声をきくことができなかった。

「きょうは、あのほおじろが鳴かないが、どうしたろうか?」

百姓たちは、なんとなく、もの足りなく思いました。そして、腰を伸ばして、あちらのはんのきの方をながめたのです。

どこからともなく、ひばりの声がきこえてきました。ちょうど、このとき、雄のほおじろを失った雌のほおじろは、ひとりやぶのしげみで悲しんでいました。

彼女は、やがて、産まれる子供たちのために、自ら巣を造らなければならなかった。

「どこがいいだろう……。私は、子供をたいせつに育てなければならない。子供たちが、大きくなるまでは、いくら悲しくても、また、気があせっても、どこへもゆくことはできない。」

雌のほおじろは、うつぎの木の花が咲く、やぶの中に巣を造りました。そして、その中へ、かわいらしい卵を三つ産み落としたのです。彼女の仕事は、これらの卵を、りっぱなほおじろにかえすよりほかにはなかったのであります。