Classiques japonais avec furigana
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ゆうれいやしきのさつじん
幽霊屋敷の殺人
山本 周五郎
Lisez 幽霊屋敷の殺人 (ゆうれいやしきのさつじん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 339 caractères · 19 écrans
「そうですか、どうも有難うございます」
「なんだね……」
と、林田子爵は笑いながらいった。
「また何か名探偵が事件を解決しようというのかね?」
「ああ龍介はね」と、博士が傍からいった。「あの白堊館の幽霊殺人事件に手をつけているんですよ」
「ほうそれは大変だ、あれは警視庁でも手をやいている事件だからな、龍介にも、ちょっと解決はつくまいぜ」子爵がいった。
「ところが」、と龍介が微笑みながら云った。「ところが伯父さん、僕ぁもうすっかり真相を掴んじゃったんです。また明後日の晩までにはすっかり事件を解決して、松川博士殺害の犯人も捕縛して見せるつもりですよ!」
「本当かい龍介※(感嘆符疑問符、1-8-78)」
子爵も父博士も驚きの声をあげた。
「本当ですとも、僕ぁ一度やるといったら、しそんじることはありませんよ!」龍介はそう云って笑った。
「まあお兄様、それじゃもうすっかり調べ終ってしまったの?」そばから妹の文子が手を拍っていった。「それじゃこん度は私はお役目なしなのね」
「そうだ。そういつも文子にお手伝いさせやしないよ、まあこん度は黙って見ていてごらん」
そういって龍介は立ちあがった。