Classiques japonais avec furigana
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ゆうれいやしきのさつじん
幽霊屋敷の殺人
山本 周五郎
Lisez 幽霊屋敷の殺人 (ゆうれいやしきのさつじん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 339 caractères · 19 écrans
殺された原因!
話しあっているところへ、書生が一枚の名刺を持って、龍介に客のあることを知らせた。
「大至急お眼にかかりたいと申されまして」
名刺には「理学士、松川捨三」と、印刷してある。龍介は二三度その名を口の中で呟いたが、急に悦しそうに叫んだ。
「父様、とうとう事件は僕の出動を促してきましたよ。よろしい、通してくれ給え」
書生が去ると、龍介はなにか深く考えるように室の中を歩きまわった。
「誰だね、訪ねてきたのは?」
「理学士、松川捨三……殺された博士の、そうですね、多分弟か、でなければ従弟くらいのところでしょう」
そして、決心したように、大股に部屋を出ていった。
殺された原因!
「私が松川捨三と申します」
応接間に待っていた男は、龍介を見ると、龍介が案外に小さな子供なので驚きながら、それでも叮嚀に挨拶した。
「どうぞ用件を話して下さい!」
龍介は鉛筆とノオトを引寄せながらいった。
「簡単に申しますと!」と松川理学士も、相手が子供に似合わぬ確りした容子なのに幾分力を得たらしく、膝を乗り出していった。
「実は、私は博士の弟ですが、どうかして兄の殺された原因がしりたいと思うのです。