Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いくどめかのさいご

幾度目かの最期

久坂 葉子

Lisez 幾度目かの最期 (いくどめかのさいご) de 久坂 葉子 (くさかようこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 59 103 caractères · 121 écrans

Aozora Bunko

こんな生活を一体いつまで続けるのだ。何というナンセンスな。彼は結婚している。そして私よりはなれてしまっているのだ。私の頭の中に彼は在るのだけれど、彼の中に一日だに私は存在することがあろうか。

そして日月はやっとのことで私を彼からひきはなした。別に新たに恋をしたわけでもなく、唯、恋だとか愛だとかそんなことをすべて否定しつづけたのだ。世の中は打算で行くんだ。勘定で生きるんだ。私はそうしてそんな時、偶然に起った縁談を一も二もなく承諾した。金持である。風采が立派で将来は渡米するという。私は相手に、感覚的なものを求めようとか愛情がなければ駄目だとか理解しあわなきゃとかいうことを全くのぞんでいなかった。たまに友達等がそんな希望を私に語ると一蹴してそれを笑い、自分の考えを得意にさえ思っていた。職業をはなれ花嫁修業に入ったところで、それが私を満足させる筈はなかった。けれども私には未来の設計をたてる喜びもなく、唯、菜っ葉をきざみ、箒を持って毎日を送った。今の生活は良いのだとも悪いのだとも思わない。考えることもない。笑いもなければ、涙もない。音楽もないし、色彩のない日の連続だった。