Classiques japonais avec furigana
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きゅうどうちゅうそでん
弓道中祖伝
国枝 史郎
Lisez 弓道中祖伝 (きゅうどうちゅうそでん) de 国枝 史郎 (くにえだしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 647 caractères · 19 écrans
鶏が啼いて明星が消え、朝がすがすがしく訪れて来た時、美々しく着飾った武士達が多勢、立派な輿を二挺舁ぎ、この館を訪れた。大内家からの迎えであった。
「おさらば」「ご無事で」と別離の挨拶!
挨拶を交わせて名残惜しそうに篠姫とそうして和田兵庫とは、日置正次と立ち別れた。楠氏の正統篠姫は、翠華漾々平和の国、周防大内家へ行ったのである。
准南子ニ曰ク「養由基楊葉ヲ射ル、百発百中、楚ノ恭王猟シテ白猿ヲ見ル、樹ヲ遶ッテ箭ヲ避ク、王、由基ニ命ジ之ヲ射シム、由基始メ弓ヲ調ベ矢ヲ矯ム、猿乃チ樹ヲ抱イテ号ブ」
それ程までに秀でた漢土弓道の大家、その養由基の射法の極意を、完全に記した『養由基』一巻、手写した人は大楠公であった。その養由基を譲り受けて以来、日置弾正正次は、故郷に帰って研鑽百練、日置流の一派を編み出した。これを本朝弓道の中祖、斯界の人々仰がぬ者なく、日置流より出て吉田流あり、竹林派、雪荷派、出雲派あり、下って左近右衛門派あり、大蔵派、印西派、ことごとく日置流より出て居るという。