Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おはぎとななくさがゆ

御萩と七種粥

河上 肇

Lisez 御萩と七種粥 (おはぎとななくさがゆ) de 河上 肇 (かわかみはじめ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 614 caractères · 23 écrans

Aozora Bunko

ただ覚えているのは、稲田家の門が寺の門のように大きく、扉には大きな鋲飾りなどが打ってあり、通された表座敷の襖には大字の書が張ってあって、芝居の舞台が聯想されたことである。

稲田家は当時士族になっていたが、明治以前は香川という家老の家来で、謂わゆる復家来であったから、私のうちより家柄は低かった。しかし村での大地主で、家の構えなどもそのあたりでは宏荘なものに見えていたのである。

家風と云うか、生活態度と云うか、そう云った家庭の雰囲気は、貧しいながらも侍の家系を承け継いだ私の家と、おのずから趣を異にするものがあったが、叔母は日を経るに従って、自分の住む環境に同化して行った。そして遂にここでその一生を終ったのである。

自分の実子がある訳ではなく、食うに困る訳でもないのに、後には麦稈真田などの賃仕事を引受け、僅かばかりの小銭を儲けることを楽みにしたり、すべてが次第に吝嗇臭く土臭くなって来た。しかし当人がそれに安住して生涯を終られたのだから、(不幸にして彼女は母に先だち兄に先だち夫にも先だったが、)この最後の結婚は彼女にとって幸福なものであったのだと、私は考えている。