Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ふっかつさい
復活祭
久生 十蘭
Lisez 復活祭 (ふっかつさい) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 018 caractères · 23 écrans
魂のぬけた、人間の抜殻が散歩しているような痴呆的なダンスだった。
「これはなんというダンスなの」
「ソムビイだよ。アメリカで戦前に流行ったワルツのニュウ・スタイルだが、あんなものどうだっていい。こっちはこっちだ」
川田に腕をとられながら赤いネオンサインのついた隣りのバア・ルームへ行くと、仕立のいいカッタウェーをきちんと着こんだ五十歳ぐらいの男が立飲台に凭れ、チーズから切りだしたような上品な横顔をこちらに見せてひっそりとグラスを含んでいた。たくらんでいるのかと思われるほど優雅な身のこなしで、グラスを持った手のようすのよさなどはちょっと馬鹿馬鹿しいくらいだった。
川田はバアのトバ口で足をとめると、鶴代に顔を寄せてささやいた。
「東城がいる。小原東城さ。ユウは知っているはずだ」
鶴代は胸苦しくなって、大きく息を吸いこんだ。
東側の貧民窟へすべりこんだ、第二街と六十丁目が交叉する角から三軒目、ブリキの看板の出たみすぼらしい三階建で、入口のガラス戸に手垢でよごれたレースのカーテンがかかり、入るといきなり日本式の西洋間になって、醤油の汚点だらけのクロースをかけたテーブルがいくつか置いてある。