Classiques japonais avec furigana
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ふくしゅう
復讐
夢野 久作
Lisez 復讐 (ふくしゅう) de 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 23 695 caractères · 46 écrans
「いかにも……」
「……一方に叔父御の源次郎氏は、変人の常として、存外、用心深いところもあるので、支那人のように全財産を胴巻か何かに入れて、夜も昼も身に着けておく習慣があったかも知れない。それを又当九郎が推察したものとすると、その金を奪うためには是非とも源次郎氏を殺さなければならぬ事になるでしょう……」
「無論ですね……それは……」
「……そこで先ずその第一着手として、自分に嫌疑がかからぬように、亜米利加に行くと称して家出をした。それから相当の時日が経った後に姿をかえながら、兇器を携えて源次郎氏を附け狙っていると、そのうちに源次郎氏が、大雪に誘われて狩りに出かけるところを発見したので、好機到れりという訳で、村から遠く離れた、あの山の上の……何とかいう処でしたね……そうそう一本榎に待ち伏せて狙撃をした。……ところが雪の中の事ですから、思ったより早く相手に発見されて、第一弾が命中しなかった……というような事も考えられますが、とにも角にもその雪の山上で、物凄い撃ち合いが始まった事は、誰にも想像され得るでしょう。……しかし源次郎氏の武器が二連発の散弾銃で、当九郎の獲物がピストルの五連発か何かであったとすると、到底相手にはなり切れないので、源次郎氏は思わず後へ退って行くうちに、足場を誤って谷川に墜落した。