Classiques japonais avec furigana
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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
Lisez 怪塔王 (かいとうおう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 635 caractères · 337 écrans
兵曹長がたおれたのを見ると、敵はたいへん元気になって、そのまわりにあつまってまいりました。
兵曹長は、起きあがろうとしきりに砂上に腕をつっぱっていますが、なかなか起きあがることが出来ません。それもそのはず、彼は腿のところをピストルのたまにうちぬかれたのです。鮮血はズボンを赤く染めて、なおもひろがっていきます。
敵はそれを見ると、どっと兵曹長の上におし重なりました。なんでもかんでも、彼を俘虜にしてしまおうというのです。
「き、貴様らにつかまってたまるものか。この野郎、えいっ」
小浜兵曹長は腕だけつかって、また敵を投げとばしました。なかなか勇猛な兵曹長です。
そのとき、敵の大将株の男は、卑怯にも兵曹長のうしろからそっと忍びよりました。そして兵曹長の油断をみすますと、足をあげて、かたい靴のさきで、兵曹長の後頭部を力まかせにがぁんと蹴とばしました。
「あっ!」
いくら勇猛でも、頭を蹴られてはたまりません。兵曹長は苦しそうにうめき、そのまま砂上に手足をだらんとのばして、静かになってしまいました。
敵どもの、大きな吐息がきこえました。
秘密艦隊会議
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