Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Lisez 怪塔王 (かいとうおう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 167 635 caractères · 337 écrans

Aozora Bunko

と、ミチ子が怒ったような声でいいました。

一彦はただ一言「うん」とこたえたまま、老人の後姿をじっと見つめていました。その顔には、ただならぬ真剣な色がうかんでいました。

怪事件

1

九十九里浜の沖に、一大事件があったのを一彦とミチ子とが知ったのは、その翌朝のことでありました。

一大事件とは、一体どんなことだったでしょうか。軍艦淡路――といえば、みなさんも、すぐ、あああの最新式の戦艦のことかとおっしゃるでしょう。そうです、軍艦淡路は、帝国海軍が世界にほこる実にりっぱな戦艦であります。工廠で作りあげられ、海をはしるようになってからまだ一箇月にもなりません。いままでの戦艦とはちがって、たいへんスピードが早く、これまでの戦艦とは全くちがった不思議な形をしていました。まるで要塞が海に浮かんだような恰好だと、誰かがいいましたが、そのとおりでした。

その軍艦淡路が、昨夜九十九里浜の沖で、どうしたわけか進路をあやまって、浅瀬にのりあげてしまったのです。

いくら大きな最新式の軍艦でも、浅瀬にのりあげるとは変なことではありませんか。

航海長は、決してあやまちをした覚えがないといっています。