Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かいきじんぞうとう
怪奇人造島
寺島 柾史
Lisez 怪奇人造島 (かいきじんぞうとう) de 寺島 柾史 (てらしままさし) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 43 159 caractères · 87 écrans
「そうか、厭か。……しかし、油断するなよ。真夜中ごろ、おまえの隙をうかがって、おまえの二つの腕に、注射せぬともかぎらぬからのう。ハハハ」
怪老人は、不気味に笑った。
「生きた人間に、防腐剤を試みると、どうなりますか」
「死ぬまでさ。けれど、ほんとうに死んだのではないから、いつでも生き還らせることが出来る」
「そ、そんな莫迦なことは信じられません」
「信じられないなら、ひとつ、試みようか」
「真ッ平です。無理にそれを試みようというなら、腕ずくで試みなさい」陳君の心臓――あの安南人の心臓は、こう力強く叫んだ。
「わしは、あくまでも、おまえを、わしの学説の実験にしようとおもっている。わしは、安南人の心臓を、おまえに移植しなかったら、あのとき限り、おまえは死んでいたのじゃ。それを、きょうまで生かしておいたのは、最後の実験、つまり、防腐剤注射によって、人の生命を、永遠に保たせることは出来るかを実証したかったからじゃ。おまえは、わしの愛するモルモットじゃ。今度こそ、わしの頼みをきいてもらおう」こう情誼をこめて頼まれると、さすがの陳君も、あっさり拒絶できなかった。
「どうじゃ、わしの願いをきいてくれぬか」