Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

ja-reading.com

Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

Lisez 恐竜島 (きょうりゅうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 98 662 caractères · 199 écrans

Aozora Bunko

井戸も見あたらない。

ラツールは林の中にわけいって、ごそごそさがしものをしている。足でぽかんとけとばしているのは、丸味をおびた椰子の実であった。

「これならいいだろう。まだすこし青いから、最近おちたものにちがいない」

ラツールはその実をかかえてきて、玉太郎から借りたナイフで皮をさいた。皮はそんなにかたくない。中心のところに、チョコレート色のまん丸い球がおさまっていた。彼は、そこで実をかかえて、実のへたに近い方に穴を二つあけた。そこはすぐ穴があくようになっているのである。

それがすむと、ラツールは椰子の実をかたむけた。すると、穴からどくんどくんと光をおびたきれいな水かこぼれ落ちた。彼は、それをちょっとなめて首を前後にふった。

「これなら我慢ができるだろう。この椰子の水は、すこしくさいが、毒じゃないから、安心して腹いっぱい飲みたまえ。あまくて、とてもおいしいよ」

そういってラツールは、椰子の実を玉太郎に手わたした。

玉太郎はそれをうけとって、椰子の水がしとしとと流れだしてくる穴に唇をつけて、すった。

(うまい!)

玉太郎は心の中で、せいいっぱいの声でさけんだ。