Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あくりょう
悪霊
江戸川 乱歩
Lisez 悪霊 (あくりょう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 980 caractères · 67 écrans
「僕たちは、飛んでもない思い違いをしているんじゃないでしょうか。姉崎さんの事件で一番疑わしいのは、紫矢絣の妙な女でしたね。仮令あれが真犯人でないとしても、先ず僕たちは、犯人が男性か女性かという点を、先に考えて見なければならないのじゃありませんか」
それを云うと、園田氏と槌野君とは、何とも云えぬ妙な顔をして、僕を見返した。云ってはいけない事を云ってしまったのかしらと、ハッとする様な表情であった。
熊浦氏の大きな鼈甲縁の眼鏡も、詰る様に僕の方を睨みつけた。
「女性といって、君、会員の内には、鞠子さんと、霊媒を、除けば、たった、一人しか、いないじゃないか」
如何にも、そのたった一人の女性は黒川夫人であった。僕はうっかり恐ろしいことを云ってしまったのだ。
「イヤ、決してそういう意味じゃないのですけれど、矢絣の女があんなに問題になっていたものだから。つい女性を聯想したのです」
「ウン、矢絣の、女怪か。少くとも、今の場合、あいつは、濃厚な嫌疑者だね」
熊浦氏は思い返した様に相槌を打って、
「矢絣の女と、今夜の、『織江さん』の、言葉とを、両立させようと、すれば、犯人が、女性では、ないかという、疑いが、起るのは、無理もない。