Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
かなしいごかい
悲しい誤解
豊島 与志雄
Lisez 悲しい誤解 (かなしいごかい) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 139 caractères · 23 écrans
」
「やきいも屋だ、やきいも屋だ。」
淋しさが毒舌になってゆき、その毒舌が、しみじみと自分の心にしみた。
ジョッキーを何杯か、そしてウイスキーの小瓶も空になり、私は笠原と別れた。
暗い夜、掘割のふちを歩いていると、空の星が水面に降ってくるようで、なにか怯えた気持ちになる。
その都心近くから、国鉄電車に乗り、途中で私鉄電車に乗り換えて、そして家まで、だいぶ時間がかかるのだ。
乗換え駅の裏口のそばに、よい日本酒を安直に飲ませる家がある。盛りきりのコップでも、銚子に盃でも、どちらでもよい。宵のうちは客が込むが、遅くなると閑散だ。私は中途半端に飲んだ時とか、なにかやりきれない気持ちの時とか、そこに立寄る癖がついていた。
ふらりと飛びこむと、客は少なかった。
「いらっしゃい。今晩、遅いのね。」
みさ子はにこりともしないが、声の調子は愛想がいい。
「やあ、しばらく。」
「あら、しばらくだって……もう酔ってらっしゃるの。」
考えてみると、一昨日も、その前日も、ちょっと寄ったのだった。だが、どうも、しばらくというのが実感なのだ。すべてのことが、遠くにあるように思われた。