Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

いよくのちっそく

意欲の窒息

豊島 与志雄

Lisez 意欲の窒息 (いよくのちっそく) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 737 caractères · 8 écrans

Aozora Bunko

もうここでは、何を意欲するかは問題でない。意欲そのものが必要なのである。窒息した意欲を蘇生させることが必要なのである。

人の意欲を窒息させる雰囲気――他人の労働の上に寄生して不精懶惰な現状に執着する裕福な生活、物質的な快適さのうちに耽溺して、身を動かすことさえも億劫になる生活――そういうものは、オブローモフの時代にだけ、農奴解放以前のロシアにだけ、存在していたものではない。現在にも各種のオブローモフがある。

それになお、現代のオブローモフは、種々の新らしい衣をまとって、吾々の前に立現れてくることがある。

*

現代の病弊の一つに、神経衰弱がある。その神経衰弱者の最もよいタイプを、吾々はジョルジュ・デュアメルのサラヴァンに見出す。

サラヴァンはまだ生きて動いている。今後彼がどういう風になるか、それは作者デュアメル以外に誰も知らない。がサラヴァンの前半生、「深夜の告白」や「新らしき邂逅」の中のサラヴァンは、神経衰弱以外の何物でもない。

彼は人類に対する愛を持っている。愛情を欲してもいる。人生の温かい調和を夢みてもいる。然し或る人間に当面し或る事実に当面すると、すぐに嫌気がさして苛立つ。