Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
わがやのらくえん
我が家の楽園
久生 十蘭
Lisez 我が家の楽園 (わがやのらくえん) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 90 195 caractères · 175 écrans
ヘンリ清水は、おさまりかえった顔で、
「エルマンなどは、後口も後口、食卓のコースなら、デザートのアイス・クリームといったところなんで……シュラーがアメリカへ帰ったのは、一昨年の冬ですが、いいくらいに遊ばれたことがわかったもんだから、それで、ぼうとなって、誰彼の見さかいがつかなくなり、東側の地境になっている垣根の壊れたところから、ひょろりと入りこんでは、この収用住宅に住んでいるやつに、片っぱしから因縁をつくった……ご承知のように、いきなり引抜きになって、なにもかもお眼にかけっちまうんだから、話の運びは早いでさ」
賢夫人は、腹をたてたときの冷酷な顔つきになって、
「それは初耳でした……すると、お隣家の太田さんの親娘がシュラーをおさえつけて、千々子に逢いに来るのを邪魔している……そういう意味なんですね?」
「あっさりいっちまえば、まァ、そういうこってす。一週間ほど前から、太田の女親分があたしを疎外するようになったので、妙だと思っていたんで……それァ、そうでしょう。ご本尊のシュラーを握ってしまえば、あたしなんかと組むことはいらないから……こんなことをいうと、お腹だちになるかもしれませんが、ミドリという娘も、こちらの千々子さまと負けず劣らずで、あれでよく働く鵜なんです」