Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

わがやのらくえん

我が家の楽園

久生 十蘭

Lisez 我が家の楽園 (わがやのらくえん) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 90 195 caractères · 175 écrans

Aozora Bunko

手を洗いに階下へ降りたが、チャイム・ベルは千々子さまの嫌がらせだったらしく、食事がはじまっているようなようすはなかった。

千々子さまを探しながら、西のご不浄のサロンへ行くと、机の上に、『結婚式の心得』という薄っぺらなパンフレットが置いてあって、

会師、二人ノ手ヲ合セテ、言ウ

神の合せ給える者は、人これを離すべからず。

というところに、爪でしるしをつけてあった。

パンフレットの下に、あまり見かけない絵入りのカタログのようなものがあるので、なんだろうと思ってあけてみたら、教会の結婚式の定価表で、特、一、二と、三級の様式が、それぞれ図入りで説明してある、念の入ったものだった。

二等は『並』というところらしく、司会(補導)一人、聖壇大蝋燭一対、内陣大花瓶(花とも)一対、奏楽が一曲で終り。一等になると、司会が二人になり、奏楽は二曲、司会のほかに、助祭と花撒きの少女が二人つくことになっている。

特等はすこぶるセンセーショナルなもので、門から会堂の入口まで日除をかけ、赤い長絨氈を敷き、花撒きの少女のほかに、白いガウンを着た少年の唱歌隊、枝付大燭台の百五十本の蝋燭に火がともり、オルガンの奏楽もぐっとふえて、前奏二、間奏二、祝楽二となり、前後二回、祝鐘を鳴らすと書いてある……爪のあとは、ここにもついていた。