Classiques japonais avec furigana
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わがあいするしじんのでんき
我が愛する詩人の伝記
室生 犀星
Lisez 我が愛する詩人の伝記 (わがあいするしじんのでんき) de 室生 犀星 (むろうさいせい) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 116 728 caractères · 231 écrans
をんながをんなを取りもどすのは、かうした世紀の修業によるのか。あなたが黙つて立つてゐると、まことに神の造りしものだ。時々内心おどろくほど、あなたはだんだんきれいになる。)
この詩には光太郎が自分の性をとおして見た智恵子の裸体のうつくしさを、世間の人が決して喋れないヒミツであるものを、かれは彫刻にはゆかずに詩というもの、詩で現わせるために恥かしさを知らない世界で、安んじてこのように物語っていた。あなたがだんだんきれいになるという言葉は、よく解りうなずかれる言葉ではないか。
昭和十三年かれの愛妻智恵子は精神分裂症のまま死去した。かれは千代紙を智恵子にあたえ、精神病の人に紙の細工が心をしずめるということを聞いて、それで折鶴などを作るあわれな智恵子に、ふたたび不思議な愛情を感じた。智恵子は千羽鶴を折って訪ねてくる光太郎に、これを見せては笑った。高村は、「千数百枚におよぶこれらの切抜絵はすべて智恵子の詩であり、抒情であり、機智であり、生活記録であり、この世への愛の表明である。これを私に見せる時の智恵子の恥かしさうなうれしさうな顔が忘れられない」と光太郎は書いていた。