Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あるむらのいつつのはなし

或る部落の五つの話

佐左木 俊郎

Lisez 或る部落の五つの話 (あるむらのいつつのはなし) de 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 917 caractères · 12 écrans

Aozora Bunko

「なんだね? 清次郎氏。おめえ、半纒さまで禿頭としたのかね? 禿頭なら、その頭だけで沢山なようなもんだが……」

髯面の男は、おかしさを抑えながら口尻を歪めて言うのだった。

「ふむ。そう馬鹿にしてもらいますめえ。」

清次郎は、むっとして首の手拭いを払い除けて見せた。

「平三氏! 判然と見て置いてもらいてえもんだな。こうなら解んべから。」

「ほお、上に判然と書いてあるんだね。俺は、頭の上が禿げて見えねえから、禿頭かと思って。――大頭なのに、小頭と言うのも……」

「平三氏! そんなことを言うとおめえこそ笑われるぞ。コアタマと読む奴がどこの世界にあって。こりゃ、誰が見たってコガシラじゃねえか?」

「なるほど。――ときに、どんな役目なんだね、その小頭っていうのは?」

平三は無闇と口尻を歪めながら言った。

「どんな役目だか、まあ見てれば今にわかるさ。」

清次郎はこう五月蠅そうに言い捨てて行ってしまった。

まもなく教練が始まった。

「集まれい! きをつけ! 右いならえ!」

騎兵軍曹あがりの組長の号令で、消防手は整列した。小頭を先頭にして、幾組もの横列縦隊が出来た。

「右むけい……おい!」