Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

てがみ

手紙

久生 十蘭

Lisez 手紙 (てがみ) de 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 15 158 caractères · 30 écrans

Aozora Bunko

とききますと、

「それにちがいなかろうじゃないか。しかし、おれはもう貧乏だから、嫁さんを食わせられんよ」

「そんなら濠洲へ行って金を儲けてください。身代ができたら、私がスクレニを連れに帰ってあなたのところへ連れて行きます」

村上さんは首をふって、

「どうせやるなら、大きな商売をやる。おれは羊毛の仲買をやるつもりだが、下手をすれば、一文なしになる。たしかな宛もないのに、お前の妹と約束はできんね。まー、やめにしよう」

「それで結構ですから、やれるだけやってみてください。駄目なときは、それでようございます」

「四郎、お前は二年もおれといっしょに居たが、内地から手紙がきたのを、一度も見たことがなかったろう。それというのは、おれには親も兄弟もないからだ。おれはどこへ行って死んでもかまわんが、お前には母も妹もあるのだから、おれといっしょに冒険をさせるわけにはいかんよ」といいました。

「そんなことはない。私は濠洲やアラフラ海で、なんども死にそくなっています。いま生きているのは、オマケです。母も妹も、私をアテにしていません。あなたが行かれるなら、どこへでも私は行きます」

すると村上さんは私の顔を見て、