Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

うちあけばなし

打あけ話

宮本 百合子

Lisez 打あけ話 (うちあけばなし) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 3 441 caractères · 7 écrans

Aozora Bunko

そして、「これが今、この雑誌で呼びものになっている長篇小説の原稿です。作者は四十五の女工ですよ」といった。

私は十七、八の頃は、文房堂の原稿紙をつかった。それは二十四字詰かで、書いたものが印刷されるようになっても、普通二十字詰がつかわれることを知らずに、それをつかっていた。そしたら何かの折、誰かがそのことを教えてくれ、慾も出て、ずっと二十字詰を使うようになった。

その時分から松屋のを使いはじめ、永年、そればかりをつかっていたら、二、三年前、体がひどく疲労したことがあって、その弱っている視力に松屋のダーク・ブルーの、どっちかというと堅い感じの枠が大変苦しく窮屈に感じられた。困った、といっていたら、友達が盛文堂という店の原稿紙を紹介してくれた。その中で、赤っぽいインクで刷ってある大判のが、枠の形も周囲の余白もたっぷりしていて、柔らかみもあり、気に入った。それを使って安心していたら、去年の煙草値上げ前後から紙質が急に悪くなった。元のと比べて見ると、枠の横もつまり、余白もせまくなり、判全体がほんのすこしずつ縮んでいる。私はいやな気がした。盛文堂では、この頃売込んだので質を悪くしたと思った。