Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ピッチャーさつじんじけん
投手殺人事件
Lisez 投手殺人事件 (ピッチャーさつじんじけん) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 28 243 caractères · 57 écrans
「そうかい。よく分ったな」
「からかいなさんな。第一ヒントを、ひとつ、たのむ」
「アッハッハ。第一ヒントは、君から、もらったんだよ」
「いけねえな。じゃア、第二ヒントは?」
「第二ヒントは、上野光子が与えてくれたね」
「どんなヒントさ」
「まア、待ってくれ。今日中に、必ず、わかる。犯人をあげてみせるよ。まア、君に、第三ヒントだけ与えておこう。いいかい、血しぶきが壁にとび散ってるんだから、犯人は全身に血をかぶったろうと思うよ。ところが、葉子のほかに、衣服が血まみれという人物がいない。岩矢天狗の衣服に血液は附着しているが、血を浴びたという性質のものではないね。しかし、犯人の衣服は血しぶきを浴びている筈なんだ。そして、誰の部屋からも、血しぶきの衣服は出てこないのさ。これが第三ヒントだよ」
「全然わからんですわ」
「ま、君たち、尾行記でも書いていたまえ。吉報がきたら、最初に知らせてあげる」
夕方になった。日がくれた。六時ごろだ。
電話のベルが鳴る。受話器をつかんで、きいていた居古井警部は、みるみる緊張した。
受話器をおくと、二人に叫んだ。
「さア、一しょに来たまえ。恩人。