Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

どうきゅうしつのしちにん

撞球室の七人

橋本 五郎

Lisez 撞球室の七人 (どうきゅうしつのしちにん) de 橋本 五郎 (はしもとごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 5 589 caractères · 12 écrans

Aozora Bunko

ゲーム取りの娘が交番へ――その時、かねて喋し合わした兄の手から妹の手へ、その兇器は渡らないでいるだろうか。妹は交番へ行く途中をたくみに兇器をどこかへかくしたのだ――磨ぎ澄まされた業物なら、大して眼につく程の血痕など附着する心配はない。あのゲーム取りと南洋の男に、些かも関係はなかったと誰が云い得る? そして犯行は、決して物盗りが原因とは云えないのではないか。

私の考えはそれであった。私の脳裡にはもう一度、美しい娘の顔がうれわしげに浮んだ。私は娘が好きであった。あるいは、そんな言葉よりもっとつき進んだ感情があったかも知れなかった。

私は来た時の目的をひるがえして、空地を検めるのを止めて引返した。この僅かな気持は、大方の読者にも解って頂けることと信じる。

友は私を追いかけて来た。そして諸君よ、ああ友は小さくもない声で云ったではないか。

「君、君、そのまま放っては置いたけれど、あの草の中に短刀があったぜ。血の付いてるところまでは見なかったが、新しい奴だ。柄を上にして、そう草の中へつき刺したものらしい。もう一度行って見るか?」

「違う違う、君の見違いだ。なんかブリキの切れだろう」