Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばんしゅうへいや
播州平野
宮本 百合子
Lisez 播州平野 (ばんしゅうへいや) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 106 683 caractères · 214 écrans
亡くなった石田の父親の写真が、額ぶちに入れて長押に飾られていた。そのすこし下まで水があがった。
しげのの同僚が手伝いに来てくれて、床下から、土間から一通りかきのけられたべた土が、忽ち背戸に盛上げられた。床板もはずして川で洗われなければならない。水を吸って化物のように重くなったすべての畳がもち出され、干されなければならなかった。米も濡れた。漬物も水の下になった。塩と味噌とは流れてしまった。永年棚の奥に煤けていた古い書類が、行李ごとしずくをたらしてもち出された。
ひろ子は二階の窓から屋根へ出て、濡れた衣類、布類を干す役にまわった。今までどこにあったのか、いつ、何の役に立つのか、ひっそり歳月の流の底にしずんでいた一切の古布どもが、一片たりとも、びしゃびしゃに濡れて、臭くなってその存在を主張した。
今朝は秋晴れというにふさわしい澄んだ青空の下の、部落の屋根屋根に女や男が出ていた。濡布団、衣類、何かの穀物をむしろの上にひろげたもの。往来にも部落じゅうのものが出て動いていた。みんな不機嫌で、黙って、忙しく、重いものをかついで川との間を往来しているのであった。