Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はせくらじけん

支倉事件

甲賀 三郎

Lisez 支倉事件 (はせくらじけん) de 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 204 697 caractères · 406 écrans

Aozora Bunko

刑事達が調べ疲れると新手と入れ交ると見える。調べられる支倉はいつまでも休息を与えられないのだとすると、いかに頑健な彼でも、遂には反抗の力が尽きる時が来るだろうと思われる。

「いや、何でもない」

主任はきっぱり云った。

「僕は支倉が自白をする迄はとても休息などしていられないのだ」

「僕も随分留めたのだがね」

根岸刑事が云った。

「主任がどうしても聞かないのだ」

「そうですか、ではお願いする事にしましょう」

石子はそう云って渡辺刑事と共に部屋を出て行った。

「支倉」

主任はじっと彼を見詰めながら云った。

「お前は未だ小林貞の居場所を白状しないのかい」

「知らぬ事はいくら問われても答える事が出来ぬ」

支倉はいま/\しそうに答えた。

「そうか、よし、そんなら女の居所を俺が教えてやるッ」

主任は怒号した。

「えっ」

支倉はあきれたような表情で主任の顔を見上げた。

「小林貞は大崎の古井戸の中にいるのだッ」

「え、え」

支倉は飛上った。

「お前は警察が何にも知らぬと思っているのかッ」

主任が大崎の古井戸と云った時にさっと顔色を変えた支倉は、忽ち元の素知らぬ顔に戻って嘲るように云った。