Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんたからじま
新宝島
江戸川 乱歩
Lisez 新宝島 (しんたからじま) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 99 590 caractères · 197 écrans
しかも、そのへだたりが、しだいにせばまって行くのです。
いくら泳ぎがうまいからといって、子供の力では、とても鰐にかなうはずはありません。みるみる鰐は追いついて行きます。ア、もう二メートルほどになりました。あぶない! 次の瞬間には一呑みです。ごらんなさい。あの大鰐の口を、パックリと開いた口を!
誰も助けてやるものはないようです。林の中で叫んでいる女も、飛びこんで子供を助ける勇気はないのでしょう。イヤ、たとえ勇気があっても、かよわい女の力ではどうすることも出来ません。
三人の少年も筏の上に立って、アレヨアレヨと手に汗をにぎるばかりです。助けようにも、あまり遠くて、そのひまがありません。
「一郎君、銃を、銃を」
哲雄君が叫んだ時には、一郎君はもうすばやく銃を取って、鰐にねらいを定めていました。一発でしとめなくてはいけない。打ちそんじたら大変です。
その間にも、鰐はもう子供のすぐうしろにせまっていました。一メートルもないくらいです。アア、あぶない! 今にも、今にも、パックリとやられそうです。
そのとき、グワンと空気が破裂したような感じがして、筏がグラグラとゆれ、一郎君の銃の先から白い煙が吹き出しました。