Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
しんしゃくしょこくばなし
新釈諸国噺
Lisez 新釈諸国噺 (しんしゃくしょこくばなし) de Dazai Osamu (太宰 治) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 93 562 caractères · 179 écrans
心は動いて、或る日、里近くで旅の絹商人をおどして得た白絹二反、一反ずつわけていそいそ胸に抱いて夕暮の雪道を急ぎ帰る途中に於いて、この姉の考えるには、もうそろそろお正月も近づいたし、あたしは是非とも晴衣が一枚ほしい、女の子はたまには綺麗に着飾らなければ生きている甲斐が無い、この白絹を藤色に染め、初春の着物を仕立てたいのだが裏地が無い、妹にわけてやった絹一反あれば見事な袷が出来るのに、と矢もたてもたまらず、さいぜんわけてやった妹の絹が欲しくなり、
「お夏や、お前この白絹をどうする気なの?」と胸をどきどきさせながら、それとなく聞いてみた。
「どうするって、姉さん、あたしはこれで鉢巻をたくさんこしらえるつもりなの。白絹の鉢巻は勇しくって、立派な親分さんみたいに見えるわよ。お父さんも、お仕事の時には絹の白鉢巻をしてお出かけになったわね。」とたわい無い事を言っている。
「まあ、そんな、つまらない。ね、いい子だから、姉さんにそれをゆずってくれない? こんど、何かまたいいものが手にはいった時には姉さんは、みんなお前にあげるから。」
「いやよ。」と妹は強く首を振った。「いや、いや。