Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まさことまき
方子と末起
小栗 虫太郎
Lisez 方子と末起 (まさことまき) de 小栗 虫太郎 (おぐりむしたろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 517 caractères · 24 écrans
末起より
(方子よりその返し)
末起ちゃん、御免なさいね。あたくしの、可愛くって可愛くって嚥みこんでしまいたいあなたに、あんなことをさせて……。でも、心をわかって戴いて、なによりと思うわ。聡明な、末起ちゃんには予期していたことですけれど、あなたには、あの悩みに洗滌が要りますの。そうでもしないと、末起ちゃんのからだが、保たなくなります。
ところで、あなたは引っ越しをするんですってね。それで、なぜ末起ちゃんの髪が要るのか、その理由が分りましたの。お祖母さまは、いますんでのところで、怖ろしい目に逢うのです。
髪毛が、湿度によって伸縮するのを、御存じ……。あれを、落し金の動きに応用して、秘密の装置を鍵孔の中につくった人があるの。そうでしょう。髪毛の先に重錘をつないで置いて、それから湯を鍵孔に注ぎこむ。すると、湿度が高くなって髪毛が伸び、重錘がさがり落し金が下りるのです。ですから、合鍵はむろんあったでしょうし、ただ、落し金にその装置をつなぎ、湯を注ぎこむだけで楽々と扉があく。
ねえ末起、誰でしょう?
おなじ部屋で二度の殺人はと思い、新邸にその装置をつくり、またの機会を狙っているのです。