Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
Lisez 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) de 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 306 caractères · 300 écrans
女というものはこんなにも我儘なものか、今に罰が当るだろう。と腹の中で思ったがこの間は柳沢と一緒に外に出て、歌舞伎座や鳥安に行ったことがあるので、私もぜひどこかへ連れていきたくて仕方がなかった。それで「この不貞腐れの売女め!」と思ったが、素直にいそいそと立とうとしないのが業腹で、どうかして気嫌よく連れてゆこうと思って
「ねえ行こうよ。そして帰途に何か食べよう」と、優しくいうと、
「そう、じゃ行こうかねえ。すぐそこらにいくらもあるよ」いけ粗雑な口でいう。
「ああ、お前はさっきからすぐそこらで買うつもりでいたの? それで私に一人で行って買って来てくれといったのか」
「そうさ! あんな物どこにだってあるよ」
「いや、そりゃいけない。どこかもっと好いところにゆこう」
「日本橋の方へ?」
「ああ」
「そう、じゃ私ちょっと自家へ帰って主婦さんにそういって来るから」
と、いってお宮は帰っていった。間もなくやって来て、今度は前と打って変って、いつか一週間も逢わないでいて久しぶりにお宮のいる家の横の露地口で出会った時のようにげらげら顔を崩しながら
「自家の主婦さん、『雪岡さん深切な人だ。