Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
うつりが
日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江
近松 秋江
Lisez 日本の文学 8 田山花袋 岩野泡鳴 近松秋江 (うつりが) de 近松 秋江 (ちかまつしゅうこう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 152 306 caractères · 300 écrans
お宮はまた泣くような声でいった。
「行くなら行ったらいいじゃないか。何も私に遠慮はいらない」
「ほんとに柳沢さんのところにいってもよくって?」
「そんなにくどく私に訊く必要はないじゃないか。……私にも考えがあるから」
「じゃどうするの?」
「どうもしやあしないさ」
「私、あなた厭。何でもじきに柳沢さんにいってしまうから」
「私が何を柳沢にいった?」
「あなた何だって、私があなたに話したことを柳沢さんにいった」
「うむ、そりゃいったかも知れないが、お前と私とで話したことを話したまでで、他人の噂でもなければ悪口でもない。柳沢こそそうじゃないか、私は柳沢を友達と思っているから、お前のことばかりじゃない。もっと大切な先の妻君のことまで委しく打ち明けて話している。それを柳沢がまた他の者に笑い話しにするこそ好くないことだ。私は自身の恥辱になることをこそいえ、決して他人の迷惑になることをいやあしない」
私は柳沢が、お宮に向って、雪岡は先の妻君がどうしたとかこうしたとか蔭口を言っているのがよく分っているので、お宮がそんなことを言ったので、むっとなった。そうしてどちらが善いか悪いか誰れだって考えて見ろと思った。