Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
にほんのあきいろ
日本の秋色
宮本 百合子
Lisez 日本の秋色 (にほんのあきいろ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 4 934 caractères · 10 écrans
国威ということが、昨今新しい内容でとりあげられている。それを発揚した時代への思慕は、女の服飾の流行に桃山時代好みとして再現されている。国威というものの普通解釈されている内容によって、それを或る尊厳、確信ある出処進退という風に理解すると、今回のオリンピックに関しては勿論、四年後のためにされている準備そのものの中に、主としてそういう抽象名詞を愛好する人の立場から見ても何か本質的にそれと撞着する観念が潜入しつつあることが感じられるのである。
大体、外国人を案内して、外見的には、生活系統が全然ちがう日本を、現実的に、私共があそこをこそ観て欲しかったと思うように、観察させることは、日本の事情に於て難事中の難事である。又一方からいうと、そういう目をもった外国人が果して何人来るであろうか、とも考えられる。このことはジャン・コクトオが日本へ来て、詩人堀口大学氏にあちこち案内せられ、後かえって発表した日本印象記をよんで痛感した。コクトオがたった一人で足にまかせて東京を歩いたとしたら、或はもう少し彼の生きた目が生きた日常の現実にぶつかり、日本の民衆の姿が映ったかもしれない。