Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

じょきゅう

日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集

細井 和喜蔵

Lisez 日本プロレタリア文学集・7 細井和喜蔵集 (じょきゅう) de 細井 和喜蔵 (ほそいわきぞう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 16 732 caractères · 33 écrans

Aozora Bunko

また、二三度畳の上へおしっこをしたので尻を叩いて叱ってやったら、何時とはなしにそれも覚え込んだのであろう自分の小舎以外では糞便をしなくなった。

「モルちゃんはいい仔だねえ、おしっこすること覚えたの? かしこいかしこい、お前はかしこいよ。」

妻は機嫌のいい時こんなに言って、小さな動物に頬ずりした。

「あなた、まあちょっとモルやを見てやって頂戴よ。あんな小さなものが、まるで牛のように横んなって寝てるわ。」

「そいつ、こ飯も食べるよ。」

「全く何ともたとえようのない可愛い動物だわねえ。」

彼女はしごく機嫌がよかった。で、彼は――モルモットを飼ったことが、すくなくとも失敗ではなかった――とよろこんだ。

彼は生活苦を忘れて、二ひきのモルモットをわが子のように思った。彼女もまたそうだった。小さな動物は、朝彼女が梯子段を踏んで帰って来るとキイキイキイッと大声をあげて迎えるようになった。すると彼女は、

「モルちやん、ただいま。お父うちゃんとおるす番しとったの、いい仔だねえ……。さあ、母ちゃんが抱っこしてあげよう。」と何は措いても先ずモルモットを抱いて頬ずりした。

場末のカフェーではお看板の時間などきまって居らず、最後の客が帰ってから仕舞う故いつも午前の二時三時になって、帰り道が危険だから彼女は店に泊って来るのだった。