Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にほんふどうき

日本婦道記

山本 周五郎

Lisez 日本婦道記 (にほんふどうき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 11 170 caractères · 22 écrans

Aozora Bunko

に気づいた。望みが協うにしろ協わぬにしろ、とにかく松山へ行くべきだ、こんな遠隔の土地にいては纏まる話も纏まらなくなる惧れがある、彼はそう思ったのですぐに残っている仲間と相談をした。みんなその意見には頷いた、けれどもそれでは行こうと決めるには、四国松山は余りに遠すぎる、――行ってみてもし不調に終ったら、……そう考えると躊躇せざるを得なかった。靱負にはそういう迷いはなかった。もし不調に終るようだったら武士をやめる、蒲生家のほかに奉公はしたくはない、彼は初めからそう決心していたのである。

以上のようなゆくたてがあり、彼は単独で松山へ行くことに決めた。そしてその仔細をよく語っておかやに暇を遣ろうとした、おかやは肯かなかった。「松山へお供させて頂きます」強情にそう云い張って動かなかった。「できればそうしたいのだ」靱負は懇ろに訓した、「然し松山へまいってもいつ仕官が協うか見当もつかぬ、貯えも乏しく、浪人の身の上では、おまえの給金さえ遣り兼ねる時が来るだろう、ましておまえはもう二十という年になっている、家へ帰って嫁にゆくことも考えなくてはいけない、この場合それが女としては正しい道なのだから」