Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 22 923 caractères · 46 écrans

Aozora Bunko

其は真個に信じて居るの、けれども、ね……何故――」

「何?」

「何故ね、時々ほんとうにいやなものを感じるのでしょう、チカチカしたものが私の心を刺すの、愛して居るけれども、いやなの。」

彼女は彼の頸に腕をからんで囁いた。

「だからね、貴方、私は疑わずには居られないわ、頼りないの。」

「私は貴方を愛して居ます。真個に愛して居る、貴方の心の底にある絶対に近い愛をしっかりと握って居るから、私は貴女の欠点も許せるしよい処丈を見て行かれる。真個の愛はそういうものじゃあないでしょうか。」

「そう――私は不真実なのでしょうか? え? グランパ」

――○――

「私は今日感じる不快なんかは、皆自分がオバーメジュアした故だと思うわ」

「何を。」

「私と貴方とを――。そうじゃあなくって、私は、貴方のいやなものを皆許せる、見ないで居れる程自分は深く大きく理解し愛せると思って居たら、矢張り其になやまされるのですもの、其で斯うやって涙をこぼすのですもの、」

「そう、オバーメジュアする、したのは確に悪い――、然しね、貴女は、今まで、斯うやって二人で人間が暮して行く経験はなかったのだから、どうしても、新しい生活が来ると自分の動かされ易いこと、無力なことを直接に人と当って経験して行くでしょう、当然来るべきことなのだ」