Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

にっき

日記

宮本 百合子

Lisez 日記 (にっき) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 65 193 caractères · 131 écrans

Aozora Bunko

彼女も猪年で、二十五歳だそうだ。頭は鈍くないのだのに。万事、私の姉さんらしい挙止だ――人生は、あらまし斯うと納まった点に於て。

十二日。

十時頃起床。四時過まで春江ちゃんの処に居る。

帰宅後、ハウプトマンの「寂しき人々」をよむ。感あり。古いと思う。

丁度、夕暮の薄光が硝子窓にせまり、室内からはついたばかりの新しい電燈の光りが流れ出して、窓わくにおいたナーシサスの白い花が、非常に繊細な美に満ちて見えた。深い拡大された影が細そりした葉、純白の花弁のすき間を満し、ギリシア舞妓の線描模様のある、濃紅の花壺の中で、見とれるほど清楚な美を湛えて居る。

打たれて、久しぶりに自由詩のようなものを作った。

余程土地にも家の者にもなれ始めた。

けれども、まだ新鮮な力は漲り切らないと云う感じ。小さい、鋭い、キラメク前兆はある。まだ洋々としない。が、楽し。自由なのがうれし。

自分の為に、口先で人を使わないようにして行けば、何処でも気軽に住めるとわかり、自由さの範囲が拡がったような楽しさがある。実際、一人で生活して行く上に得た一つの新らしい自信とも云えよう。ひとの親切などと云うものも、どうかすると、地位の優越に伴う無自覚な我利から、過分に要求する場合がありそうだ。