Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

きゅうしゅじん

旧主人・芽生

島崎 藤村

Lisez 旧主人・芽生 (きゅうしゅじん) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 149 813 caractères · 302 écrans

Aozora Bunko

君もその番人の顔が見たいと思うでしょう。なんなら大屋の停車場へ序(ついで)に寄って見給え。今でも北の踏切のところに立って、緑色の旗を出して……へへへへ」

「先生、もう沢山」

と源は銀貨をそこへ投出して置いて、鹿の湯を飛出しました。

参

さすがに母親(おふくろ)は源のことが案じられて堪りません。海の口村の出はずれまで尋ねて参りますと、丁度源が鹿の湯の方から帰って来たところで、二人は橋の頭(たもと)で行逢いました。母親は月光(つきあかり)に源の顔を透して視て、

「お前(めえ)は、まあ何処へ行ってたよ。父(とっ)さんも何程(どのくれえ)心配していなさるか知んねえだに。私(わし)はお前を探して歩いて、どこを尋ねても――源さは来なさりゃせんとばかり。さあ、私と一緒に帰りなされ」

それは静かな、気の遠くなるような夜でした。奥山の秋のことですから、日中(ひるなか)とは違いましてめっきり寒い。山気は襲いかかって人の背(せなか)をぞくぞくさせる。見れば樹葉(きのは)を泄(も)れる月の光が幹を伝って、流れるように地に落ちておりました。なにもかも※寂(ひっそり)として、沈まり返って、休息(やす)んでいるらしい。