Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

そうしゅん

早春

豊島 与志雄

Lisez 早春 (そうしゅん) de 豊島 与志雄 (とよしまよしお) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 9 457 caractères · 20 écrans

Aozora Bunko

頭髪を長く伸ばし、ホームスパンの背広を着こんだ、顔の蒼白い好男子だった。

北川さんは鍬を探しに、おれまで物置小屋へ引っぱってゆき、声をひそめて手短かに話した。

「実は、弱ってるんだよ。」

――あの青年は、竹中貞夫といって、知らない間柄ではない。彼から頼まれたということで、一昨日、運搬屋が梅の木を持ちこんできた。そして昨日、彼自身やって来た。北川さんの妹の梅子に、梅の木を贈る約束をしたから、それを果すんだと言う。梅子に聞けば、そんな約束は覚えがないと言う。それでも竹中は約束したと言い張り、あの木を庭に植えるまでは帰らないと、腰を落着けてしまった。とうとう昨夜は泊りこんだ。今朝になると、早く梅の木を植えようと催促する。父や母も来ることになってるから、あの木がここに植えられたのを見たら、喜ぶだろうと言う。ほんとに両親とも来ることになってると言う。

「そんな筈はない。」と北川さんは言った。「少し気がへんじゃないかと思うよ。」

おれには話がよく分らなかった。もっと詳しい関係を聞いてみた。

――竹中のうちは資産家で、昔、北川さんの父がたいへん世話になったことがある。