Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

めいじかいか あんごとりもの

明治開化 安吾捕物

坂口 安吾

Lisez 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) de Sakaguchi Ango (坂口 安吾) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 33 372 caractères · 67 écrans

Aozora Bunko

「ナンマイダブ。ナンマイダブ」

「ナムミョーホーレンゲキョウ」

どッと念仏やお題目の声があがって、坊主の読経を消してしまった。

六尺の余もある縁の下にギッシリとつめた枯れ柴だから、火がまわると物凄い。パチパチと火のはぜる音。やがて、ゴウゴウたる火勢の音。火の音に負けまいと期せずして高まる念仏の音。各々が一つずつのかたたまりとなって、互に敵音を打ち消そうと、もみあい、くみあい、ひらめきあがる。

「もう、そろそろ出てこなくッちゃア……」

と、虎之介はジリジリしはじめた。もちろん、これだけの趣向をやる仁だから、舞台効果を考えているのは当然だ。相当に火がまわってから、赤い頭巾にチャンチャンコ、ヒョッコリ生きて現れるところに値打があるのは分っているが、そろそろ出てこなくちゃア出おくれてしまう。と、一陣の風と共にどッと燃えあがった火焔。一時にダビ所をつつみ、火勢あまって赤い舌は大地をたたき、甜めるように地面を走った。

風が落ちてみれば、まだ火は縁の下の上方にはかかっていないが、火勢に追われて、逃げまどった坊主の一団から騒ぎが起った。

足もとのたしかでない老師は逃げおくれてアタフタしたあげく、ようやく他の坊主たちに抱かれて退いたが、ふと坊主たちを突き放して火の方へ戻りかけて、何事か叫びたつ様子に、一同は我にかえって、