Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lisez 星女郎 (ほしじょろう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 52 344 caractères · 104 écrans
」
「まあ、お先達、貴下、」
対向いの三造は、脚絆を解いた痩脛の、疲切った風していたのが、この時遮る。……
「いやいや、仰せではありますが、早い話が、これが手前なら、やっぱり貴辺をそう存ずる、……道でござる、理でございます。
しかし笑って遣わされ。まず山中毒とでも申すか、五里霧中とやらに徊いました手前、真人間から見ますると狂人の沙汰ですが、思いの外時刻が早く、汽車で時の間に立帰りましたのを、何か神通で、雲に乗つて馳せ戻ったほどの意気組。その勢でな、いらだか、苛って、揉上げ、押摺り、貴辺が御無事に下山のほどを、先刻この森の中へ、夢のようにお立出でになった御姿を見まするまで、明王の霊前に祈を上げておりました。
それもって、貴辺が、必定、お立寄り下さると信じましたからで。
信じながらも、思い懸けぬ山路に一人憩んでござった、あの御様子を考えると、どうやら、遠い国で、昔々お目に懸ったような、茫とした気がしまして、眼前に焚きました護摩の果が霧になって森へ染み、森へ染み、峠の方を蔽い隠すようにもござった。……
何にせよ、私どうかしていたと見えます。兎はちょいちょい、猿も時々は見懸けますが、狐狸は気もつきませぬに、穴の中からでも魅りましたかな。