Classiques japonais avec furigana
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ほしじょろう
星女郎
泉 鏡花
Lisez 星女郎 (ほしじょろう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 52 344 caractères · 104 écrans
その障子で、姿を仕切って、高縁から腰を下して、裾を踏落した……と思う態度で、手を伸して、私においでおいでをする。それが、白いのだけちらちらする、する度に、
(ええ、ええ。)
と自分で言うのが、口へ出ないで、胸へばかり込上げる――その胸を一寸ずつ戸擦れに土間へ向けて斜違いに糶出すんですがね、どうして、掴まった手は、段々堅く板戸へ喰入るばかりになって、挺でも足が動きません。
またちらりと招く。
招かれても入れないから、そうやって招くのを見るのが、心苦しくなって来たので、顔を引込まして、門へ身体を横づけに、腕組をして棒立ち――で、熟と目を睡って俯向いていました。
この体が、稀代に人間というものは、激しい中にも、のんきな事を思います。同じ何でも、これが、もし麓だと、頬被をして、礫をトンと合図をする、カタカタと……忍足の飛石づたいで………
(いらっしゃいな。)
と不意に鼻の前で声がしました。いや、その、もの越の婀娜に砕けたのよりか、こっちは腰を抜かないばかり。
(はッあ。)
と言う。
(さあ、どうぞ。)
と何にも思わない調子でしたが、板戸を劃に、横顔で、こう言う時、ぐっと引入れるようにその瞳が動いたんです。