Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
チュンタオ
春桃
宮本 百合子
Lisez 春桃 (チュンタオ) de 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 10 868 caractères · 22 écrans
と云わんばかりです。これは猿まわしみたいなものではないですか」「私は敢て云います、もしわたしにたとえ少しでもとるべきいいところがあっても、決して彼等の訓練で出来たものではありません」
たいまつのように目を輝かせ、亢奮している天錫をみて、淑貞の眼には、いつか清らかな涙が流れた。その涙をこぼすまいとして、淑貞は元の姿勢で、無理に微笑を浮べて天錫を見上げている。淑貞の感動は強烈である。けれども、彼女の分別は、やはりしずかで、もち前の落着きを失うことがない。「しかし、私からみますと、ひとの考えも皆わるくはないと思いますの。」「もしも冷静に考えて、心静かにこの刺戟を故国へもち帰り、我々を鼓舞して仕事をし、国際上の接触においてもよく光栄ある祖国のために働かせ、心の健全な人を作るべきではないでしょうか」
淑貞がニューイングランドへ来てから半年経った。外面から見た日常生活に大した変化はないのに、淑貞は何と変ったろう。C女史は「手を額に当てて、懺悔に似た心もちで呆然と窓の外を眺めた」淑貞の窈窕たる体には活溌な霊魂が投げ入れられて、豊満になった肉体とともに、冗談を云う娘となって来た。